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子宮内膜症

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子宮の内側というのは、子宮内膜というものに覆われてます。この一部が月経時に剥がれ落ち、そしてまた次の月経に向かって厚くなっていく仕組みです。子宮内膜症という病気は、この子宮内膜に似た組織が子宮以外の場所に生じてしまい、出血・炎症・癒着といった症状を引き起こしてしまうのです。月経時の血液が上手く排出されずにプールしてしまう・周囲の細胞と癒着してしまう事で痛みが生じたりします。できやすい場所としては、子宮周囲の腹膜や卵あげられます。卵巣内にチョコレート状の血液が溜まり腫れたものをチョコレート嚢胞と呼んだりします。月経のある女性における約7~10%が子宮内膜症を認め、閉経後には収縮していきます。20~30代の女性に多くみられ、ピークは30~34歳頃だと言われています。さて、子宮内膜症の症状についてもう少し詳しくお話ししようと思います。症状は大きく分けると「痛み」と「不妊」だと言えるでしょう。まずは痛み。月経痛は子宮内膜症の方の約90%が感じていると言われています。月経に伴う下腹部の痛み・腰痛(月経困難症)、月経時以外にも下腹部の痛みや腰痛が継続される事があります。また、排便痛・性交痛等の症状が現れる場合もあります。もう一つが不妊です。生殖年齢の女性には不妊という問題も出てきます。不妊の女性ではそのうちの30%が子宮内膜症を認めます。この子宮内膜症、実は明確な原因というのは分かっていません。ただ言える事は、女性ホルモンとの関係が深いという事です。そして、月経の度に病気が進行していくという事です。現代、女性の初潮を迎える年齢は早くなっています。つまり、女性ホルモンを分泌する期間がその分長くなるという事が言えます。加えて、以前よりも働く女性が増え、晩婚・晩産化が進んでいます。それによって出産経験数もおのずと減少しますね。1人の女性が経験する月経回数は増加します。結果的に進行しやすくなったとも考えられます。治療としては、まず痛みに対して鎮痛剤や漢方剤を用いていきます。妊娠を希望していないという事であれば、低用量エストロゲン・プロゲステロン配合薬を使うと月経困難症は軽くなり病気の進行を防ぐ事も可能です。痛みによる症状が重い場合には、卵巣からのエストロゲン分泌を止める薬で子宮内膜症の病巣を萎縮させる事が出来ますが、副作用も鑑みて長期の使用はできません。手術による病巣の除去や焼灼は痛みや不妊に対して有効で、最近では対部分が副鼻腔鏡下手術で実施されます。

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