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脈波検査

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心臓が収縮すると、血液が大動脈に送り出され、まず近くの大動脈が少し膨らみ、大動脈ないの血圧が上昇します。それが脈圧で動脈壁の弾力性を利用して波のように頭や体幹・四肢へと伝わっていくのです。脈圧の伝達というのは、血管が硬いと速く、柔らかいとゆっくり伝わります。この速度を図るのが脈波検査になります。手足に心電図の電極を装着し、左右の上腕と足首に血圧測定用のカフを巻き付けます。四肢の血圧とともに、心臓の収縮をから腕と足首それぞれの血圧が最大になるまでの時間を自動で計測します。上腕から足首までの距離は身長から推定できますので、脈波伝播速度が自動で計算されます。本検査から、足の末梢動脈疾患の有無が分かります。正常な状態では足の血圧が腕よりもやや高いです。骨盤から足首までの間に動脈の狭窄や閉塞があれば、足の血圧が低くなり、足首と上腕の血圧比が小さくなります。そしてもう1つ、全身の動脈の硬さが分かります。いわゆる血管年齢の事ですね。歩いているうちに片方ないしは両方の足が痛くなり、しばらく休むと痛みが消えてまた歩けるようになる症状があると、この検査が有用となります。異常が見つかった場合には、血液造影検査など更に詳しい検査が必要となり、その後の治療方針が決まっていきます。検診で血管年齢の値が実年齢よりも大きいと言われても落ち込む必要はありません。生活習慣を改善し、必要なら薬をのみ、動脈硬化の危険因子を1つずつ減らしていきましょう。

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