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尿タンパク

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血液中には常に一定量のタンパク質が含まれている。

腎臓で血液はろ過されて、含まれているタンパク質は再吸収される。

そのため、尿中にタンパク質が漏れ出てしまうことはほとんどなく、尿中に排泄されるタンパク質は一日およそ120㎎未満に過ぎないと言われている。

しかし、腎臓機能に何かしらの障害が発生しているとタンパク質の再吸収が十分に行えないのだ。

そしてタンパク質が体内に取り込まれることなく、尿中に流れていってしまうのだ。

また、尿管・膀胱などに異常があり出血を伴っている場合でも、血液中のタンパク質が尿に混じってしまう。

つまり、逆算して尿中のタンパク質を調べることで腎臓等の病気および尿道の異常等を発見していくスクリーニング検査としてとても重要な役割を担っているのである。

タンパク質が混じっているかどうかを調べる定性検査では試験紙に尿をつけて色の変化より異常の有無を調べていく。

そして尿に混じっているタンパク質の量を調べる定量検査では、1日の尿をすべて採取し1日の尿中のタンパク質含有量を調査していく。

検査に関する注意点として挙げられるのは、前日の不摂生・寝不足・激しい運動を控えることだ。飲食等は特に注意することはない。

定性検査より陽性もしくは疑陽性の反応が出た場合は、日を置いて再度検査を行う必要がある。

再検査の結果も陽性・疑陽性だった場合は定量検査・赤血球数・白血球数に加え腎臓や尿路などの精密検査を行い、病気の発見に努める。

一般的に定性検査の数値が150㎎/1日以上であれば、何かしらの病気が潜んでいると疑いをかける。

しかし、健康な人でもごく微量なタンパク質が尿中に流れ出していることはある。

特に病気があるわけではないのだが、例えば激しい運動をした後・熱いお風呂に入った時・精神的に興奮したりショックを受けたりした時・タンパク質の多い食事を摂った時などにそのようになることがあるのだ。

これを「生理的タンパク尿」という。

心身のストレスが起因しているケースもある為、それがなくなれば尿タンパクが出なくなるという事もしばしばあるようだ。

また、風邪をひくなどして高熱が出た際にも尿タンパクが出ることがあるようだ。

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