健康な人の体内には通常1200㎎の尿酸プールというものが備わっている。そして、尿酸の生産量は一日におよそ700㎎ほどである。このうち、およそ500㎎/日は尿中に排泄され、残りのおよそ200㎎/日は汗や消化液などに排泄されていくのである。この均衡が崩れた場合の事を高尿酸血症という。
尿酸値というのは、女性ホルモンの影響を受ける三世代別に見ても、女性は加齢に伴って上昇することが報告されている。一方で男性の場合は、三世代でほぼ変わらないことが分かった。従来、高尿酸血症は痛風・尿路結石を予防する為に治療されていたのだが、近年では高血圧・慢性腎臓病・メタボリックシンドロームなどの生活習慣病への関与も可能性として指摘されている。
測定法はいくつかあり、また正常値に関しても性差があることも報告されている。しかしながら、男性の血清尿酸値の上昇は男性ホルモンの増加に影響され、女性血清尿酸値上昇の場合は女性ホルモンの減少に際して影響を受けるという事は念頭に置いておいた方がよさそうだ。