尿酸排泄促進薬

尿酸は腎臓で尿細管へ濾過された後、ヒト尿酸輸送担体（URAT）によって血液中に再吸収されるようになっています。ベンズブロマロンはこのURAT機能を阻害することによって再吸収される尿酸の量を減らし排泄を促進する効果があります。従って、ベンズブロマロンは体内から排泄される尿酸の量が減少している「尿酸排泄低下型」の治療に使われています。ただし、ベンズブロマロンのような尿酸排泄促進薬は腎機能が低下して尿酸の濾過が減ると薬の効果も弱まるため、腎機能が低下した人には不向きであることに注意が必要であることを、薬剤師は注意する必要があるでしょう。また、先述したように、ベンズブロマロンは稀に肝臓に負担がかかることがあるため、服用開始から6ヶ月間は定期的な血液検査をする必要があり、こうした検査が負担になるような場合には血液検査が不要なアロプリノールを選ぶこともあります。